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サンタクロース村通信

ヘルシンキに着いたらすぐ食べたい! フィンランド料理のグルメスポット

ヘルシンキに着いたらすぐ食べたい!フィンランド料理のグルメスポット

美味しくて楽しい、北欧気分が盛り上がる食体験

図1

Ravintola Savotta(ラヴィントラ・サヴォッタ)にて
前菜はこんなふうにどーんと木の板に盛り付けられて登場します

サンタクロース村メルマガ読者の皆様、モイ!フィンランド在住フリーライターの靴家さちこです。もう少しで白夜の6月。まもなく日本を筆頭に、世界各国から観光客が押し寄せてくるフィンランドから、ヘルシンキで是非お立ち寄りいただきたい美味しいフィンランド料理レストランのレポートをお届けします!


その1:Kahvila Suomi (カハヴィラ・スオミ)

北欧通の皆さんには、「なーんだ、かもめ食堂じゃない!」と言われてしまいそうですが、その通り、あの映画『かもめ食堂』の舞台となったお店です。残念ながらおにぎりも、コーヒーを淹れる時の「コピ・ルアック」というおまじないもありませんが、ここは普通のフィンランド料理のできたてをチャキチャキっと出す本当に食堂のようなお店です。ランチタイムは地元の常連客でにぎわい、薄くてカリカリでお皿からはみ出るほど豪快なカツレツなどが人気メニューです。お食事にはサラダバーに飲み物とデザートまで付いているので、もうすごくお腹が満たされちゃいます。飲み物には、フィンランドならではの自家製の甘いノンアルコルビールの「kotikalja(コティカルヤ)」がお勧めです。

図2

天井から「かもめ」がぶら下がっているカハヴィラ・スオミ
↑この看板が目印です

地元の常連客が日本人、韓国人観光客と入り混じってにぎわう店内

図3

このカハヴィラ・スオミには日本の映画のファンの方はもちろんですが、一度フィンランドに来たからには寄ってみる?という感じで、日本や最近では韓国からの観光客も集まります。海外に来てまで、同郷の人達と会うのは気恥ずかしい?と思いきや、結構すぐにうちとけて「北欧好きなんですか?」から始まり、お薦めの観光スポットの情報交換をするなり、お互いのカメラを手渡して写真を撮り合ったりと……そういう意味でも、心温まるスポットです。

 

その2:Ravintola Savotta (ラヴィントラ・サヴォッタ)

こちらは、JTBのガイドブック関連に良く登場する「フィンランドの本物の味」をテーマとするお店です。場所も大聖堂がある元老院広場からすぐそこと、立地も良く、メニューからしてヘラジカやトナカイのローストや熊肉のハンバーグなど、フィンランド地産のワイルドな食材がふんだんに取り入れられて楽しいです。。基本的に味付けもフィンランドらしくマイルドですが、ちょっと獣臭いのは苦手という方には、森のキノコや、山羊のチーズ、旬のお魚を味わってみてはいかがでしょう?こちらのお店は、上記のメニューにお好みのスタイルに調理されたじゃがいもも付いて、木や石の板状のお皿に豪快に盛られてきますので、3人で2人ぶんぐらいを頼んで取り分けて方が良いかもしれません。時差ボケで食欲がイマイチ、という方でしたら定番のお魚のスープやサラダであれば胃腸にもやさしく食べられます。お腹に入る余地があれば、今年はシベリウスの生誕150周年記念ペイストリーというスペシャルデザートがあるので、お薦めです。

図4

森と自然に囲まれたフィンランドの伝統が漂う空間サヴォッタ

図5

デザートには伝統的なフィンランド風フレンチトーストがお勧め

 このサヴォッタに関しては、お料理もそうですが、お店の雰囲気というかコンセプトもまた楽しいです。まずは建物の中庭の奥まった入り口から、下に降りていく薄暗い階段が何とも言えずスリリングで、階下のホールも薄暗いログハウスのようです。丸太素材のテーブル席につくとフィンランドの民族衣装を身にまとったウェイターさんがどこからともなく現れて「このレストランの歴史をお教えしましょうか?」と英語で話しかけてきます。時間帯によっていろいろな従業員さんがいるのだと思いますが、私の席に来てくれたのはとてもフィンランド人らしい素朴でシャイな青年でした。詳細はまた……お店で聞いてみて下さいね。

その3:Viikingravintola Harald (ヴィーキングラヴィントラ・ハラルド)

図6角付きヘルメットをかぶって乾杯!これは盛り上がります!

こちらはヘルシンキ中央駅とストックマンデパートの間に挟まれたシティーセンターの中にあるバイキングレストランです。北欧といえば「バイキング」、「バイキング」といえば、頭に角付きヘルメットをかぶった海賊たちと、近年「ビュッフェ」という言い方の方がメジャーな、テーブルに並んだお料理各種をセルフサービスで盛り取る食事形式を思い浮かべますよね。このレストランでは、なんとその両方が楽しめてしまうのです。通路を挟んで反対側にハードロックカフェ・ヘルシンキがあるお店の入り口は、ドアを開けるなり真っ暗で、ライトアップされた階段をのぼっていくと、薄暗い壁には、大きなヘラジカのはく製や、大昔のバイキングが使っていた武具らしきものが飾られており、気分が盛り上がってきます。

 図15ボリュームたっぷりのメインコースには、サラダとデザートのビュッフェ付き

さて、重たいガラス戸を引いて店内に入りますと、いかにも古めかしい木製のカウンターの向こうからウェイトレスさんが迎えてくれます。窓際にずらり並んだボックス席のしきりの上にはなんと、あのバイキングヘルメットがずらずらっと置いてあります!私がお邪魔した時はランチタイムだったので誰も被っていませんでしたが、近くにあったヘルメットを一つ拝借して頭に乗せようとしたら、軽く男性用と思われる整髪料の香りが漂ってきました。……やはり被って食べる人もいるようです!

図8バイキングの船に盛られたバイキング料理!!

こちらのランチメニューにも、つまり前菜とサラダのビュッフェ=「バイキング」がついてきます。しかも船の形をしたテーブルに乗っているという、これぞまさに「バイキングの中のバイキング」です!!バルト鰊のマリネや赤カブのサラダなど、北欧的な前菜はもちろんのこと、メインコースも北欧風に地産のベリーも添えられていたり、北欧の雰囲気もたっぷり味わえました。いやもう、食べ物の話となると、書いても書いても止まらないほど熱くなってしまうのですが、今回はとりあえずこの3軒まで。それでは皆様、ヒュヴァー・ルオカハルア(Hyvää ruokahalua=いただきます)!

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図9

Kahvila Suomi
Pursimiehenkatu 12, Helsinki
営業時間:月~金曜日09:00~21:00
(ラストオーダーは20:30まで)
http://www.kahvilasuomi.fi/
TEL:+358 9 657 422

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図10

Ravintola Savotta
Aleksanterinkatu 22, Helsinki
営業時間:月~土曜日12:00~23:00 日曜・祝日 17:00~22:00
http://www.ravintolasavotta.fi/
TEL:+358 9 7425 5588

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図11

Viikingravintola Harald
Citykäytävä 2. krs
Aleksanterinkatu 21, Helsinki
営業時間:月・火曜日11:00~22:00
水~金曜日11:00~23:00
土曜12:00~23:00

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