サンタクロース事務局

サンタクロース村通信

空港から市街へ

ヘルシンキで交通機関を乗りこなそう!

靴家さちこ

フィンランド 旅行

サンタクロース村メルマガ読者の皆様、Moi!フィンランド在住ライターの靴家さちこです。今年の夏はフィンランドにも熱風が押し寄せ、気温が30度を上回る日が続き、扇風機が売り切れるわ、熱帯夜に苦しむ地域住民の宿泊避難を受け入れるスーパーマーケットが出てくるわで、地球のどこにいるかわからない勢いでしたが、安心してください。気温も20度を下る日が出始め、リンゴが赤くなり、どんぐりも実をつけ、秋は着実に忍び寄ってきています。「おい誰がたのんだ?」と天に向かって叫びながら、気持ちの良い初秋のフィンランドにいらっしゃる皆様のために、ヘルシンキ近郊の公共交通機関の乗り方を伝授いたします。

まずは、ヘルシンキ・ヴァンター空港に到着してからなんとかして宿泊先までたどり着きたいですよね。ここで一つおさえておきたいポイントは、この空港はヘルシンキ市にではなく、お隣のヴァンター市にあることです。これは東京ディスニーリゾートが東京じゃなくて千葉にあるのと同じくらい姑息な技です。とはいえすぐ隣なので、電車、バス、タクシーのいずれかで30~40分ぐらいでヘルシンキ市内に出てこられます。滞在先の住所をもとに「Journey Planner(乗換案内)https://www.hsl.fi/en」でチェックしてみましょう

180827-0003 荷物の多さやお好みにもよりますが、一番のお勧めは、シンプルでお値段もリーズナブルな電車です。と並んで、もしも乗り物酔いしやすい方でなければバス。大きなスーツケースも下のトランクに入れたままで楽ですし、市バスだけではなく、フィンエアーバスというおしゃれな乗り物もあります。そして最後がタクシー。もちろんお高いですけど、住所さえ伝えればあとは何も気にしなくていいですし、他の乗客との相乗りや定額料金もありますよ。


 それではまずヘルシンキ空港からヘルシンキ中央駅までの電車の旅をシミュレーションしてみます。皆様ご到着のターミナルは、フィンランド航空か日本航空だと想定すると2です。(https://www.finavia.fi/en/airports/helsinki-airport/flights ←便名、航空会社別の到着ターミナルはこちら)

ヘルシンキ中央駅までの所要時間はP電車だと43分(10駅目)で、I電車の場合は49分(13駅目)かかります。乗車ホームは2本しかなく、電車もIかPしか通っていないので極めてシンプルです。

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チケットは駅のホームに降りるエレベーター、エスカレーターの手前の券売機で、現金もしくはカードで購入することができます。券売機は英語表示でも使えますが、お手持ちのカードが使えなかったり、何かあった場合に周りに駅係員などはいませんので、券売機じゃ心配な方は、第2ターミナル到着ホールにあるAlepa(アレパというスーパーマーケット)かR-kioski (キヨスク)であらかじめご購入いただいておいてもいいかもしれません。ヴァンターからヘルシンキまでと都市をまたぎますのでReagion という5ユーロのチケットを購入してください。目的地がヘルシンキならどこでも関係なく一律にこの値段です。

180827-0005 フィンランドの交通機関は、自動改札機も乗車時のチェックもありませんが、抜き打ちで係員が切符の確認に回ってきます。キセルは罰金80ユーロが課せられますし、切符の車内販売はバス以外全て取り扱いがなくなったので、切符は絶対に入手してからご乗車ください。

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さて、バスをご利用の場合は、市バスのRautatietori(ラウタティエ=ヘルシンキ中央駅前広場)行きの615番バスに乗ります。早朝から深夜まで1時間に2本運行しています。第二ターミナルからですと、空港の外に出てすぐのロータリーが停留所です。停留所名は「Lentoasema(レントアセマ)T2」で、プラットホーム25番からの出発になります。35~43分ほどでヘルシンキ中央駅に到着します。

バスにはフィンランド航空が運営するフィンエアーバスもあります。こちらもまた1時間に2~3本出ており、出発プラットホームは10番になります。こちらはヘルシンキ中央駅を終着駅としながら、乗客の要望に応じてヘルシンキ主要の24ホテルの最寄りの停留所を巡回していきます。ヘルシンキ中央駅までの所要時間も30分、料金は運転手に支払う形で片道6ユーロ90セント(6~16歳のお子さんは半額、6歳以下のお子さんは無料です)お支払いは現金もしくは、主要なクレジットカードも受け付けています。

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さて最終手段のタクシーですが、2018年1月から法規制が改正され、フィンランドのタクシー会社の競争が自由化されたことに伴い、空港タクシーの利用方法にも変化が起きています。今まではLähitaksi、Vantaan Taksi – Helsinki Airport Taxi、Taksi Helsinkiが正式に空港タクシーとして営業許可されていたのが、他のタクシー会社やタクシーに相当する乗り物の出入りも許可されるようになりました。自由化と聞くと乗客にメリットがありそうな印象ですが、これによってフェアメーター料金制も強制ではなくなり、タクシー乗り場も利用するタクシー会社やサービスによってプラットホームが5つに分かれてしまったので、ちょっとどうなのかなぁ……という気もいたします。

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空港乗り入れタクシー会社のウェブサイトから例をとってみますと、メーター料金の場合、まず9ユーロ90セントから始まり、1~4人の乗客には1㎞走行あたり1ユーロ39セントからが目安になっています。定額制のものだと例えば1~4人に対して39ユーロという設定や1~2人で29ユーロ50セント、3~4人だと39ユーロ50セントという設定、あるいは1~4人に対して39ユーロ、5~8人だと47ユーロという料金設定があり、人数が多いほどお得になっています(注:子供料金の設定はありません)。

そんなこんなで少々やっかいなタクシーですが、ドイツやスウェーデンの自動車メーカーの高級車やミニバンもあるので、車好きの方には楽しい乗車体験となるでしょう。語学力があってちょっと冒険する余裕のある方は、相乗りにチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。それでは皆様「Hyvää matkaa(ヒュヴァー・マッカー=良い旅を)!」道中お気をつけていらしてください。

参考URL   ————————————–

フィンエアー・シティー・バスの時刻表と停留所一覧(マップ付き)はこちらの公式サイトからhttps://www.pohjolanliikenne.fi/en/finnair-bus-route.html

タクシーはこちら⇒https://www.finavia.fi/en/airports/helsinki-airport/services/taxi-information

※当サイトの情報は2018年8月現在のものであり、変更する可能性があります。ヘルシンキ・ヴァンター空港からヘルシンキ市街までの公共交通機関によるアクセスに関しましてはヘルシンキ空港案内FINAVIA(フィナヴィア)の公式サイトで最新情報をご確認ください。  https://www.finavia.fi/en/airports/helsinki-airport

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