サンタクロース事務局

サンタクロース村通信

本家本元フィンランドの ROBERT’S COFFEE と Arnolds の魅力に迫る

靴家さちこ

↑陽に当たるテラスが心地よいロバーツコーヒーKluuvi店

↑陽に当たるテラスが心地よいロバーツコーヒーKluuvi店

サンタクロース村メルマガ読者の皆様、Moi!フィンランド在住フリーライターの靴家さちこです。2月といえばバレンタインデーがありましたね。フィンランドでは2月14日は、Ystävänpäivä(ユスタヴァン・パイヴァ)、つまり「友達の日」です。贈り物は一足先に春を告げるチューリップの花束かチョコレートなどが定番です。男性も女性も愛の告白をしなくていいですし、義理チョコの気配りもなくて気楽です。さてチョコレートも良いですが、今回は日本にも進出しているフィンランドの美味しいコーヒーとドーナツの話題などはいかがですか?

 ROBERT’S COFFEE(ロバーツコーヒー)

↑熱いカフェ・ラッテもグラスで飲むのがロバーツ流。外はカリカリ中はもっちりのクロワッサンのサンドイッチともよく合う ←エスプレッソやラッテなど、フィンランド人のコーヒーの世界を広げたロバーツコーヒー

↑熱いカフェ・ラッテもグラスで飲むのがロバーツ流。外はカリカリ中はもっちりのクロワッサンのサンドイッチともよく合う
↓エスプレッソやラッテなど、フィンランド人のコーヒーの世界を広げたロバーツコーヒー

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フィンランド人が気軽に友達と会ったり、ランチを食べに足を運ぶのは、コーヒーショップ、フィンランド語ではいわゆるKahvila(カハヴィラ)です。カハヴィラはセルフサービスの前払いで、コーヒー1杯が1ユーロぐらいです。そのカハヴィラとは一線を画す存在に、フィンランド発シアトル系コーヒー専門店の「ロバーツコーヒー」があります。

落ち着ける北欧デザインがアットホームなCityCentre店内のインテリア

落ち着ける北欧デザインがアットホームなCityCentre店内のインテリ

 

ロバーツコーヒーは、1987年にロバート・パウリグ氏がヘルシンキで設立した、グルメ焙煎会社が元祖のコーヒーショップチェーンです。浅煎りが基本のフィンランドコーヒーの常識を覆す、深煎りのシアトル系のコーヒーを提供するロバーツコーヒーは、フィンランドではヘルシンキを中心に約40店舗展開しており、海外ではスウェーデン、デンマーク、エストニア、トルコ、シンガポールと日本にまで進出しています。

ロバーツの人気の秘密は、フィンランドの国際化が背景にあります。90年代に高度経済成長したフィンランドでは、裕福になった国民が海外から異国の食文化を持ち帰るようになりました。その一つにパウリグ氏の深煎りコーヒーもあり、煎りが深い酸味まろやかなコーヒーは、数多くのフィンランドの浅煎りコーヒーが「飲めない」党も魅きつけました。

↑北欧ベリーをふんだんにつかった鮮やかなケーキの数々

北欧ベリーをふんだんにつかった鮮やかなケーキの数々

←焙煎したてのコーヒーのギフトセットも

焙煎したてのコーヒーのギフトセットも

レギュラーコーヒーは€2.30から、カフェラテなどのスペシャルコーヒーが€3.50からと、お安くはないのですが、フィンランドでは何年にも渡ってアメリカのスターバックスコーヒーの上陸をとどめた、(スタバからすると、人口540万人のマーケットを軽視していただけかもしれませんが)誇りある国産チェーンです。最高の原材料と優れた専門知識を融合させ、可能な限り保存期間を短くすることでグルメ・コーヒーの品質を保証するロバーツでは、注文を受けてから少量ずつコーヒーを焙煎します。常に焙煎したてのコーヒーは、新しいもの好きでカフェ文化世代の若者はもちろん、子ども連れの家族や、ビジネスマンにお年寄りまでをひきつけています。

CityCentre店では作りたてのジェラートも年中販売している

CityCentre店では作りたてのジェラートも年中販売している

フードメニューでは、フィンランド風クロワッサンや、卵バターをのせたカレリアパイなどのフィンランドの定番や、エビのマヨネーズあえやハムとチーズに野菜やハーブをはさんだクロワッサンやフォカッチャなどのサンドイッチが美味です。飲み物では、一番飲まれているのはカフェ・ラッテですが、私のイチオシはクリームとチョコレートシロップが幸せいっぱいのロバーツ・モカと粗挽きのカルダモンがピリリとスパイシーなチャイ・ラッテ。何度もリピートして飲んでいます。

粗挽きのカルダモンが贅沢にちりばめられたチャイ・ラッテ

粗挽きのカルダモンが贅沢にちりばめられたチャイ・ラッテ

ROBERT’S COFFEE(ロバーツコーヒー)http://www.robertscoffee.com/ja/

 


Arnolds(アーノルド)

ヘルシンキ中央にそびえるショッピングセンターForum内のアーノルド

ヘルシンキ中央にそびえるショッピングセンターForum内のアーノルド

フィンランド発祥のドーナツ&コーヒーショップ、アーノルドも紹介しましょう。こちらは、ファーストフードスタイルをフィンランドで最初に取り入れたドーナツ&コーヒーショップで、日本でいうところのミスタードーナッツやアメリカのクリスピー・クリームのような存在です。アーノルドの1号店は、1991年にヘルシンキにオープンしました。現在ではフィンランド全土に40店舗、シティーセンターやショッピングモールに多く出店している定番のドーナツ&コーヒーショップチェーンです。

↑5個買うとおまけが1つ付いて6個のセットに  ↑真っ黒のラクリッツ味。日本でも販売されているそうですが、いかがですか?

↑5個買うとおまけが1つ付いて6個のセットに
↓真っ黒のラクリッツ味。日本でも販売されているそうですが、いかがですか?

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アーノルドのオリジナルドーナツは、フィンランドではヴァップ(メーデー)に食べる伝統的な揚げ菓子のMunkki(ムンキ)とアメリカンドーナツを組み合わせた独特な食感が特徴です。真っ黒なラクリッツも含む、さまざまなフレーバーの甘いトッピングが彩り美しいドーナツは、子ども達にも大人気。生地には、高品質の小麦粉をはじめ、厳選された各種素材が使用されており、エアリーで柔らかい独特の食感がやみつきになります。生地は店舗で手作りされており、できたてを販売しているというから、たまりません。

小さなケーキドーナツからハート型のふわふわドーナツまで。ショーケースの前で子どもが固まります

小さなケーキドーナツからハート型のふわふわドーナツまで。ショーケースの前で子どもが固まります

生地自体は甘さ控えめで、甘いトッピングにより生地本来の旨味を引き立たせるというのも、フィンランド的なスイーツの哲学が活かされており、一口かみしめるたびにフィンランドのドーナツだなぁ、という気がします。また、生地には牛乳と卵が一切使用されていないため、アレルギー体質の方でも安心して食べられるというのも、アレルギー体質の人が多いフィンランドらしい気遣いですね。

←食事メニューには、カウンターで具をはさんでもらえるフレッシュなベーグルも ↑北欧産ベリーのスムージーも、カラフルで美味しい

←食事メニューには、カウンターで具をはさんでもらえるフレッシュなベーグルも
↑北欧産ベリーのスムージーも、カラフルで美味しい

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ヘルシンキ中央駅の地下にあるCityCentre店

ヘルシンキ中央駅の地下にあるCityCentre店

Arnolds(アーノルド)http://www.arnolds.co.jp/ http://arnolds.fi/


先に紹介しましたロバーツコーヒーといい、アーノルズといい、それぞれ日本でも福岡と吉祥寺に上陸しております。実はまだお邪魔したことがないのですが、いつか味比べに行ってみたいです。北欧ブーム、フィンランドブームもここまで来るとスゴイなと感じておりまして、日本に住んでいてもこれだけフィンランドを味わう機会があるのだから、もうフィンランドに住まなくてもいいのではないかしら?と思うこともあるぐらいです。美味しいモノ万歳!それでは皆さま、Hyvää päivän jatkoa(良い一日を)!

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