靴家さちこ
サンタクロース村メルマガ読者の皆様、Moi!フィンランド在住ライターの靴家さちこです。今年からは「教えてフィンランド!」をテーマに、フィンランドと日本のお国柄の違いや風習について綴っております。第2回目になる今回は、フィンランド料理の簡単で美味しいレシピ公開します。
フィンランドでは5月14日に義務教育課程の学校教育が再開しましたが、高等教育では引き続きオンライン授業が続いております。食べ盛りの子ども達に栄養バランスが良くてボリュームのあるものを、と志は燃えるものの、こうも毎日毎日だと、およげ!たいやきくんみたいな気分になりますよね。そんなときゃオーブンに頼るのさ~♪というわけで、キャセロール料理2本とおやつの3本建てでお送りします。
1.LIHAMAKARONILAATIKKO (リハマカロニラーティッコ)
なにこの呪文みたいな名前?と思わるかもしれませんが、実態はマカロニのキャセロール(オーブンの煮込み料理)です。
一見、グラタンのようなのですが、牛乳と卵で固めてしまうので、ベシャメルソースを作る手間が要りませんし、あっさりしているので胃にもたれることがありません。学校給食の定番で、家庭でも一回オーブンの深皿いっぱいに作って、一週間に2回も3回も食べたり、冷凍保存にするなど、作る人にもやさしいメニュー。
フィンランドではマカロニは加工済みのものも多く売られていますがパスタと並んで買い占めの対象となり、スーパーの売り場から一時期消えていました。フィンランド人はこれにケチャップをかけて食べます。グラタンだと思うと抵抗がありますが、卵料理でもあると考えると、意外と良いアクセントになります。是非お試し下さい!
2.KAALILAATIKKO (カーリラーティッコ)
またしてもラーティッコか!と思われた方は目の付け所がシャープですね。そもそもラーティッコとはフィンランド語で「箱」という意味なのですが、キャセロール料理に使われる耐熱容器もまた箱のように四角いのでラーティッコ、というわけなのです。
こちらはキャベツが主役の甘じょっぱい、ちょっとすき焼きや牛丼を食べているような錯覚に陥る不思議なメニューです。
意外に思われるかもしれませんがフィンランドにはお米を使った料理が沢山あります。
日本のお米に近い粘り気のあるお米なのでそのまま食べても美味しいと思うのですが、フィンランドでは何かソースをかけたり、ミルク粥にしたりして食べます。白米をそのまま食べる事はありません。
3.UUNIPUURO (ウーニプーロ)
プーロとは、例えばオートミールなど、いわゆる穀類のお粥のことで、フィンランドでは腹持ちの良い朝食や健康なおやつのメニューです。
今回は手軽にお米で作れるリーシウーニプーロと、ご飯のミルク粥はちょっと苦手という方のために、オートミールで作るカウラウーニプーロの2種類をご紹介します。
プーロは本来お鍋でかき混ぜながら作るものですが、週末のブランチなど、時間があって楽をしたいときには耐熱容器に入れてオーブンでじっくり焼きます。お鍋で作るとプリンのようにぷりっとして、バターとミルクがしっかりしみこんでいて美味しいです。
それではみなさん、美味しいおうち時間をお過ごしください!Hyvää ruoka halua (ヒュヴァー・ルオカ・ハルア=いただきます) !