サンタクロース事務局

サンタクロース村通信

ヘルシンキに続々オープン!! 本場のムーミンカフェ「Moomi Kaffe」とは?

靴家さちこ170316-0011日本から世界から地元フィンランドから、多くの訪問客の熱い想いがつづられたゲストブック

サンタクロース村メルマガ読者の皆様、Moi!フィンランド在住ライターの靴家さちこです。クリスマスを無事終えた後「1月のフィンランド人はまだ寝ている」とは、ちまたでよく聞く表現なのですが、そのフィンランド人に負けず劣らず、今年はいろいろありまして、やっと3月に入って目が覚めました。そんな「人」というよりは「熊」みたい私ですが、2017年は建国100周年を迎えるので「スオミ・サタ(フィンランド100という意味)」を合言葉に、例年よりちょっと張り切っているフィンランドより、今回は「ムーミンカフェ」の話題をお届けします。

日本では「ムーミンカフェ」というと、あの巨大なムーミンのぬいぐるみが同席してくれるユニークなカフェとして有名ですよね。2003年に世界初の第一号店が東京ドームにオープンして、博多のキャナルシティとスカイツリーが続きました。ということは、当然ムーミンの故郷フィンランドにだったら、もう、そこらじゅうムーミンカフェだらけなのでは?と思われるかもしれませんが、それがなんと違うんです。日本に続いて、韓国、香港、タイとアジア地域を中心に世界で20店舗もあるというのに、2015年にフィンランド中部にムーミンのパンケーキ専門カフェができるまで、フィンランドにも欧州にも、ムーミンカフェなるものは一切存在しませんでした。170316-0003

03ベビーカーで楽々入れるばかりか、キッズスペースもこんなに楽しくて充実している店内

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このパンケーキカフェがオープンした当時は「パンケーキ?きゃあ美味しそう!」と盛り上がったものですが、クオピオとは、スキージャンプの大会でもなければなかなか足が向かない地方都市。そんなわけで「ちょっとちょっと、首都ヘルシンキではオープンしないの、やる気がないの?!」と思って気をもんでいたのですが、やっと昨年12月にヘルシンキもムーミンカフェオープンしました!その名も可愛い「Mumin Kaffe(ムーミンカッフェ)」。「あれ?英語の“Moomin”でもフィンランド語の“Muumi”でも無いですねぇ」と気が付いた方は鋭いですね。原作者のトーベ・ヤンソンはスウェーデン語を母国語とするフィンランド人なので、原作もスウェーデン語で書かれています。そしてムーミンは、スウェーデン語で「Mumintrollen(ムーミントロール)」です。13フィンランドのプレミアム・オーガニックアイスクリーム「JYMY(ユミュ)」もおいてあります。さすが、一年中アイスクリームを食べるフィンランド人向けのカフェです

170316-0002 ということは、「原作の言葉通りにスウェーデン語の名前にしたのですか?」と、ムーミンキャラクターズ社のクリエイティブディレクターで、トーベの姪にあたるソフィア・ヤンソンさんに伺ったところ、「いえ、単なる言葉の遊びです。Uが一つ抜けていたり、カフェがカッフェだったり、面白いでしょう?」と笑ってかえされ、ズッコケて一緒に笑ったのが去年の秋。しかもこのカッフェがヘルシンキだけでも4店舗もオープンする予定で、正式なムーミンカフェのチェーンとして展開するのだと聞いた時には、もうドキドキして鼻息が荒くなってしまいました。


「そのカッフェでは、日本のムーミンカフェのように、ムーミン達が同席してくれたりするんでしょうか?」と聞いてみたところ「いえ、コンセプトとしてはまず子どもや子ども連れの家族が気楽に入れるカフェを目指しています。なのでベビーカーでもすいすい奥まで入ってゆっくりくつろげるスペーシャスな空間が重要視されています」とソフィアさん。フィンランドのベビーカーは、本当にベビーを乗せた車さながらに巨大なので、それがすいすい入れるなんてありがたい!と深くうなづいておりましたら、「あとはこの方に直接聞いて」と、カフェのオーナーの連絡先をいただいたのでした。170316-0007

170316-0008 そんなやりとりがあってからオーナーに詳細を問い合わせたところ、カッフェは11月に入ってもまだオープンには至らず。やれやれフィンランドらしくてのんびりしているなぁと思っていたら瞬く間に一カ月が過ぎ、12月2日に晴れてオープンの日を迎えました。しかし、そこからが早かったですね。年明けて1月30日にはトーロ/カンピ地区で二号店が、さらに2月14日のバレンタインデー(フィンランドでは「友達の日」)には、あのストックマンデパートの5階にもオープン。ムーミンの公式サイトによれば、ヘルシンキの中でもあと2か所、昨年のうちにオープンしているはずで、春にはスウェーデンにもオープンするという情報もあります。

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24ムーミンの絵本の挿絵に囲まれて、ちょっと一息ついてからショッピングの続きをしましょう……なんて優雅なひととき170316-0010さすが建国100周年ですね。人が寝ている間に、続々オープン、しかも毎日営業。さらにベビーカーで入りやすいだけでなく、キッズスペースが楽しいやら、日本のほど巨大ではないけれどムーミンのぬいぐるみもさりげなく置いてあるやら、きちんと頑張っているではないですか!!すでに日本からも続々旅行客が訪れているようですね。さぁ、読者の皆さんもいつでも遊びに来てください。それではカッフェを勝手に代表して「Tervetuloa(テルヴェットゥロアー=ようこそ)!」

【参考URL】

ムーミンカッフェ公式サイト(英語)

http://muminkaffe.com/en/

(※営業時間などはこちらでご確認ください)

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